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【レビュー】AV・S-Video to HDMI変換器【レトロゲームを高画質でHDMI化】

2024/02/19
こんにちは!

レトロゲームをより高画質にHDMI化したいと思いませんか?

「より高画質にレトロゲームを液晶テレビで遊びたい」
「ブラウン管の時からS端子を使ってゲームを遊んでいた」
今回の記事はそんな方に興味を持っていただけると思います。

今回は「AV・S-Video to HDMI変換器」を買った理由と詳細なレビューを書いていきます。




「AV・S-Video to HDMI変換器」とはS端子とAV端子(RCA・コンポジット)の映像と音声を変換してHDMIに出力するための機器です。

S端子とは?

S-VideoとはS端子と呼ばれる端子から出力される映像のことで、黄・赤・白のRCA(コンポジットまたはAV)端子よりも高画質な映像が出力できるのが特徴です。


こちらがS端子のケーブルです。細かい4本のピンがあるのが特徴的です。


こちらがS端子の端子です。まるでハンコのような見た目です。

なぜS端子という名前かというと”映像信号を光度信号と色信号に分離 (Separate)して転送しているから”そのSeparateのSをとってS端子という名前らしいです。

僕も今回調べて初めて知りました。
やっぱりブログ記事を書くと勉強になりますね!

僕は結構昔からこのS端子を使っているのですが、端子に細かいピンが4本もあるので抜き差しをしにくいのが欠点です。

下手するとピンが折れますからね...なぜこの形状にした?と疑問に思います。

なぜ買ったのか?

以前の「RCA to HDMI変換コンバーター」の記事の買った理由と同じものは除いています。

RCA to HDMI変換コンバーターの画質に不満があったから

以前レビューした「RCA to HDMI変換コンバーター」の画質に不満があったので、S端子も使える今回の商品に興味を持ちました。

普通に接続してもRCAとS端子では画質に結構な差があるので、S端子なら変換器を通しても綺麗に映るのでは?と思いました。

参考記事
【レビュー】RCA to HDMI変換コンバーター【レトロゲームに最適】
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レトロゲームをHDMIしかないテレビで遊びたい!そのために「RCA to HDMI変換コンバーター」という商品を買って試してみました。徹底レビュー

レトロゲーム機のS端子のケーブルを持っているから

僕は昔ブラウン管でゲームをしていた時からS端子で接続していたので、PS系と任天堂系のS端子ケーブルは既に持っていました。

だから変換機を買えばすぐに使える!というのはメリットでした。

Amazonアウトレットで安く売っていたから

これが今回買った一番大きな理由です。

実はこの変換器は結構高くて、安くても3,000円はします。
それがAmazonアウトレットいうAmazonの公式中古(ほぼ未使用)で3,000円を切った値段のものを見つけたので買う気になりました。

商品の外観を写真で紹介


商品の同梱物を確認


同梱物は「変換機本体、電源用のアダプター、S端子ケーブル、RCAケーブル、説明書」です。

Amazonアウトレットの商品だけど、付属品は全部あるみたいです。
S端子ケーブルとRCAケーブルが付いているのが嬉しいけど、僕は使わないです。

そして説明書が英語なのは残念...。

僕はeSynicという販売元の商品をAmazonアウトレットで2,510円で購入しました。
新品と比べると500円以上お得でした。

ちなみに例のごとくAmazonにはこの変換器と同じ外観の商品が3,000~4,000円ぐらいの値段で色んなところから販売されています。
商品詳細
  • 商品名:AV・S-Video to HDMI変換器
  • 入力ポート:コンポジット(黄)x1、S端子x1 アナログR/L(赤・白)X1
  • 出力ポート:HDMIx1、3,5mmステレオミニジャックx1
  • HDMI出力解像度:720p/60Hz,1080p/60Hz
  • 入力ビデオ方式:PAL/NTSC自動検出
  • 対応入力信号:CVBS(1.0Vpp),S-video(Y:1.0Vpp,C:1.0Vpp)
  • 入力ビデオレジスタンス:74Ω
  • 電源仕様:入力AC100~240V(50/60Hz)、出力DC5V/1A
  • 本体サイズ&重量:約11x8.5x2.8cm 約160g
  • 材料:アルミ合金

変換機の外観を見てみる

本体の前面です。
触った時に冷たかったので気づいたのですが、この変換器の外装は金属みたいです。
商品仕様を見たら「アルミ合金」とありました。

プラスチックでないのは珍しい!
金属製の外装のおかげでしっかりとした作りで高級感もあります。

変換機は使用中は熱を持ちやすいので、金属の外装は熱を逃がしやすいのも嬉しいです。


左側面(入力側)には「入力用のS端子とRCA端子」があります。

右側面(出力側)には左から
「電源用のDC5V端子」
「謎の赤いLEDランプ」
「CVBS(RCA)/S-VIDEOの切り替えスイッチ」
「720P/1080Pの切り替えスイッチ」
「オーディオ用の3.5mmジャック」
「出力用のHDMI端子」
など、出力側には色んな端子や切り替えボタンがあって驚きました。


電源用の5V1Aのアダプターです。
軽くて約3x5cmぐらいの大きさなので邪魔にならないと思います。

接続プラグがストレートではなくてL型なのはアダプター本体も長持ちして、取り回しも良くなるので嬉しいですね。

実際に使ってみてどうか?

率直に感じるままの感想を書いています(笑)

「RCA to HDMI変換コンバーター」のレビューの時に書いた配線電源に関することは今回は除いています。

というか、映像が綺麗に映れば配線は多少増えてもいいかと考えが変わりました。

問題なくS端子とRCA端子の映像をHDMIに変換できる

今回も初代PSとニンテンドウ64を変換機に繋いでテレビに映してみました。

S端子とRCA端子の両方とも試してみましたが、問題なく映像が出力されました。

画質は悪くないが、色が変?

S端子からの変換だとやっぱり「RCA to HDMIコンバーター」より綺麗でくっきりして画質が良いです。

ただ、よく見ると色が変だった...。
どう色が変かというと、全体的に「コントラストが高くて、暗い感じです。

僕が試してみたニンテンドウ64のゲームの「マリオ64」だと赤と緑が極端に強調されているよう見えます。

うーん、「これは初期不良品に当たってしまったか...」とも思ったのですが、この現象はS端子の時だけで、RCA端子で繋いだ時は色が普通でした。

S端子はブラウン管に繋いだ時もRCA端子より「色が濃く出る印象」だったので、これが仕様の可能性もあるのかも。

色の感じ方というのは個人差が大きいので難しい問題ですね。
僕も自分の感覚が正しい!という自信まではないです。

色んな液晶テレビで試してみる

S端子で繋いだ時に出力される映像の色がどうしても気になったので、家にある3台のテレビで試してみました。

いずれもニンテンドウ64のゲームの「マリオ64」を使って比較しました。

TOHIBA 19RE2

最初に試してみたテレビです。
全体的にコントラストが高くて、暗い感じ

TOHIBA 19A3500

少しコントラストは高めだけど、そこまで色の違和感はなし

DR-19TV-S

さらにコントラストの高めで、色の暗さが強調される

色んな液晶テレビで試してみる(まとめ)

「TOHIBA 19A3500」だけ色の違和感が少なめで、他の2台は似たようなコントラストが高めで違和感のある色合いでした。

「TOHIBA 19A3500」は元から映りが白っぽいので、そのせいでコントラストの高さが目立たないのかも。

ひとつ言えることは同じ変換器を使っているのに全く違う映りということ。
テレビによる映りの違いは当然あるだろうけど、ここまで差が出るのは不思議です。

S端子とRCA端子の両方を使えるのは良い

S端子だけでなくRCA端子にも対応しているので、「AV仕様ファミコンやVHSビデオなどS端子に対応していない機器」も繋げられるのはグッドです。

同時にS端子とRCA端子(コンポジットの黄色)を繋いでいても、スイッチで切り替えることで両方とも映せるのも便利!

音は良くない

音は良くないです。明らかに音質が落ちている感じがします。

試していないですが、だから本体に3.5mmのオーディオジャックがあるのかな?
そこから出力すれば音が良くなるのかもですね。

出力する画面比率の切り替えスイッチが欲しかった

この変換器から出力する映像は強制的に16:9の画面比率になってしまいます。
これはレトロゲームをやる上ではかなり気になるポイント。

もちろんテレビの機能で4:3に切り替えれば問題ないですが、いちいち面倒です。
(機能がない場合に16:9のままです)

だから本体に「16:9と4:3の画面比率を切り替えるスイッチ」があったら、良かったです。

ちなみに「RCA to HDMI変換コンバーター」も同様の問題がありました。


まとめ

変換機の外観は良いけど、映像の色が変なので不満

変換機の外観はアルミ合金製で非常にしっかりとした作り
S端子とRCA端子の両方が使える
など良い点もありますが、僕はS端子を繋いだ時の色が変に感じるので不満です。

この変な色は「初期不良なのか?仕様なのか?」という問題はありますが、僕は初期不良と判断する材料が足りなかったので返品はしませんでした。

S端子を使わずRCA端子で使えば色は変にならないけど、それでは高画質を求めて買った意味がないです。

今回の商品は僕の「S端子からの映像を綺麗にHDMIに映す」という期待にこたえられませんでした。悲しい...

オススメできるかどうか

環境によってはS端子からの映像の色が変になる
3,000円と結構値段が高い

S端子の映像をHDMIに変換したいと思う方は結構こだわりがある方だと思うので、僕はこの変換器をオススメしません。値段も高いのもマイナス。

とりあえずHDMIで映したいというだけなら「RCA to HDMIコンバーター」で十分だと思います。




今回も最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!

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