こんにちは!
スターオーシャン3ディレクターズカットのPS2版とPS4版を比較してみた!
今回の記事をオススメしたい方
- スターオーシャン3DCのPS2版とPS4版の違いが知りたい
- スターオーシャン3DCのPS4版について知りたい
スターオーシャン3ディレクターズカット(以下スターオーシャン3DC)にはPS2版をそのままの内容でHD化したPS4版があるけれど、PS2版との細かい違いはあるのだろうか。そしてどちらが遊びやすいのだろうか?
先日のセール時にPS4版スターオーシャン3DCを購入したので、PS2版と交互に遊んで比較してみることにしました。
普通に考えると、後から出たPS4版の方が良さそうだけど、どうなんだろうか?
というわけで、今回は「スターオーシャン3DCのPS2版とPS4版を比較する」記事です。
スターオーシャン3ディレクターズカットとは?
スターオーシャン3 Till the End of Time
ディレクターズカット(以下スターオーシャン3DC)は2004年にスクウェア・エニックスより発売されたPS2用のRPG。開発はトライエース。
ディレクターズカットの名の通り、2003年にシリーズ3作目として発売されたスターオーシャン3にバグ修正や戦闘のバランス調整を行い、対戦モードや新しい仲間などの追加要素を加えた、いわゆる完全版的な作品。
ちなみにPS2版スターオーシャン3DCには通常版(定価6,800円+税)とアルティメットヒッツ(定価2,800円+税)と2つのバージョンがある。定価やパッケージデザインが違うだけで、内容は同じ。今は両方とも中古で購入するしかない。
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20年ぶりに遊んだ簡単な感想
スターオーシャン3DCは全編フル3Dで移動も戦闘も60fpsで滑らかに動き、ロード時間も速くて快適なので、2004年当時に発売されたRPGとしては時代を先取りしたハイスペックなゲームだった。
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画面比率16:9やプログレッシブ(480p)にも対応していた |
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音楽はサラウンド(ドルビープロロジックII)にも対応していた |
個人的にはプレイヤーが操作できる部分は今(2024年現在)遊んでもストレスが少なくて快適だと思った。
特に戦闘はRPGなのにアクションゲームのようにキャラを自由に動かすことができて、強・弱 x
遠距離・近距離の4種類の基本攻撃と技のコンビネーションが格闘ゲームのように奥深く、仲間キャラごとに攻撃方法や性能も全く違っていて色んな戦い方ができるので、戦闘が単なる作業にならずに楽しい!
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アクションのように自由に動ける戦闘が特に優れていた |
ただし、いわゆるカットシーン(イベントシーン)は開発元のトライエースがフル3Dのゲーム1作目だったこともあるのか、キャラの動きが不自然で重く、演出が冗長で非常に長く感じる...。フルボイスなのは良いけれど、本編と関係ない無駄話(キャラ付けには活きているのかも)が長いのも個人的には見ていて辛くなる。
ゲームの舞台はシリーズでお馴染みのスペースオペラ+剣と魔法が登場する世界が舞台で、ストーリーの導入部分はどんな展開になるのかとワクワクするのにテンポが悪いから話に集中しにくくなって、非常に残念。
20年前のRPGとしては珍しくイベントシーンをカットできる便利な機能があるけれど、初めて遊ぶ時に使うとストーリーがわかならくなってしまうから使うわけにもいかない。
余談だけど、主人公のフェイト・ラインゴッドの声優が保志総一朗氏ということもあって、僕は2003年当時からフェイトがガンダムSEEDの主人公のキラ・ヤマトと被って見えた。
どちらが先に企画されたのかはわからないけれど、ガンダムSEEDの方が2002年に先に世に出ていたし、フェイトとキラが似たような性格で保志総一朗氏の演技も似ていたから、余計にそう見えてしまったのかもしれない。
スターオーシャン3DCのPS4版とは?
スターオーシャン3 -Till the End of Time-
ディレクターズカット(PS4版)は2017年3月31日にスクウェア・エニックスより発売されたPS4用のRPG。
アルティメット ヒッツHD「スターオーシャン」最大の謎が明かされる、シリーズ最高峰のタイトルがPlayStation®4で遂に登場!ソニー・インタラクティブエンタテイメントのHDエミュレーター技術の協力によって、ゲーム内容はそのままでダウンロード専用タイトルとしてHD化。フルHDアップレンダリング技術により、ジャギーの低減と光の陰影など、よりクリアな表現が可能となりました。その他、PlayStation®4ならではの機能としてトロフィー機能やシェア機能、リモートプレイにも対応しています。※ムービーシーンに関しましては当時の解像度のままです。
「アルティメット ヒッツHD」というスクエニの廉価版シリーズの名称が付いていることからもわかるように、移植やリメイクというよりはPS2版そのままの内容をPS4で遊べるようにして(エミューレーション)、画質をフルHD化&PS4の各種機能に対応したものとなっている。
ダウンロード専用タイトルなので、パッケージ版は存在しない。価格は3,080円。
スターオーシャン3DCのPS2版とPS4版を比較してみた
全く同じ内容といっても細かい違いはあるのでは?と思ったので、スターオーシャン3DCのPS2版とPS4版を「販売形態、価格、僕が実際に交互に遊んで気づいたことなど」で比較しています。
PS2版とPS4版比較まとめ
「PS2版は今となっては画質が荒いけど、オリジナル版。ドルビープロロジックIIに対応している。パッケージ版なので、紙の説明書がある。PS4版はフルHD化されていて高画質。ダウンロード版しかない。説明書は不便な電子説明書。」
今回スターオーシャン3DCのPS2版とPS4版を比較した僕のプレイ環境は以下の通りです。
プレイ環境
◯PS2版
PS2の本体型番:SCPH-30000
コントローラー:デュアルショック2
テレビとの接続方法:D端子ケーブル(コンポーネント TO HDMIコンバーター経由)
メディア:DVD-ROM
◯PS4版
PS4の本体型番:CUH-2000A
コントローラー:デュアルショック4
テレビとの接続方法:HDMIケーブル
メディア:HDD
◯使用した液晶テレビ
画面解像度1920x1080、1366x768のもの
販売形態の違いは?
販売形態はPS2版はパッケージ版のみ、PS4版はダウンロード版のみ
ゲームはパッケージ版が好きだけど、スターオーシャン3DCをPS4やPS5で遊びたい人は残念に感じると思う。
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こんな感じでPS4版もパッケージ版が出ればいいのに... |
そんな人は割り切ってPS4版を遊んで、パッケージ目的でPS2版を購入するのもありかも?
購入価格の違いは?
安く遊びたいのならばPS2版、メーカーの利益を考えるならばPS4版!
PS2版は20年前のゲームなので、中古のみで500~1,000円(ブックオフ公式オンラインストアでは528円)、PS4版は3,080円(セール時は最大70%OFFで924円)。
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引用元:ブックオフ公式オンラインストア |
とにかく安く遊ぶという目的ならばPS2版がオススメだけど、中古なので販売メーカーの利益にはならない。一方でPS4版はダウンロード版という新品なので、メーカーの利益になって、スターオーシャンシリーズの未来につながる。
ちなみに僕はPS4版の通常価格3,080円は割高に感じるけど、セール価格ならばアリ!と思って購入した。
そして、PS2版には青いパッケージのスターオーシャン3(いわゆる無印)もあって、そちらは中古で300円ほどとかなり安く購入できるけれど、3DCの要素は入っていないし、ゲーム中のフリーズも多く不安定なのでオススメしない。
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この青いパッケージデザインは好きなんだけどね... |
コントローラーの違いはある?
スターオーシャン3DCを遊ぶ場合は、PS2のデュアルショック2とPS4のデュアルショック4の差は少なく、ほとんど変わらない(ただし一部操作に変更がある)
デュアルショック2(PS2)
・重さ 約168g(ケーブル部分を除く)
・有線接続
・振動機能あり
デュアルショック4(PS4)
・重さ 約217g
・無線接続(有線接続も可能)
・振動機能あり
重さはデュアルショック2の方が軽いけれど、有線接続でケーブルが繋がっている分の重量感があるので、無線接続であるデュアルショック4と体感的な重さに差はないと思う。
デュアルショック4はセレクトとスタートボタンがないので、それぞれタッチパッドの左右が変わりになっているけど、スターオーシャン3DCはこの2つのボタンをあまり使わないから問題はない。(移動画面の視点リセットにスタートを使うぐらい)
PS4版も振動機能にしっかり対応しているので、PS2版と同じ場面でデュアルショック4も振動する。
説明書の違いは?
PS4版も電子説明書が見られるけれど、やっぱりPS2版の紙の説明書の方が良い!
ネットでは「PS4版は説明書がない」との情報を見たけど、実際に購入してみると、PS4のブラウザ、PSVitaやスマホから電子説明書を見ることができた。ちなみに電子説明書はPS2版の紙の説明書と全く同じ内容。
解説書を見るゲームの解説書を見るには、セカンドスクリーンを使います。セカンドスクリーンは、PS Vitaや(PS4 Second Screen)をインストールしたスマートフォンなどの機器からPS4™に接続して使います。接続方法について詳しくは、PS Vitaのユーザーズガイドまたはお使いの機器の取扱説明書をご覧ください。引用元:PlayStation®4 ユーザーズガイド「PlayStation®2規格ソフトウェアで遊ぶ」
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動作が重くてスムーズに見られない |
ただし、PS4のブラウザから見るにはホーム画面に戻る必要があるし、PSVitaとスマホはPS4と同じネットワーク上に接続して機器登録する必要があり、さらにスマホは「PS4 Second Screen」というアプリまで入れる必要がある。
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わざわざ説明書を見るためにアプリを入れるという... |
しかもPSVitaとスマホからはスターオーシャン3DCの起動中しか説明書を見ることができない。説明書見るだけなのに、なぜこんなに不便で面倒なんだろうか...?
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ゲーム起動中しか説明書が見れない不便な仕様 |
スクエニさん、今からでも遅くないからスターオーシャン3DCの公式サイトで説明書のPDFファイルを公開して、気軽にスマホやタブレット、PCから見れるようにしてください。
やっぱり紙の説明書のPS2版がいいよね!と言いたいところだけど、PS2版のスターオーシャン3DCは説明書が外付けという変わった仕様だったために、中古で購入しようとすると説明書が欠品している率が高いという悲しい事実がある。
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ケースに入らないせいで、無くしやすいのかも |
PS2版を購入する方は、お店や出品者に説明書が付属しているかどうかを確認することをオススメします。

スターオーシャン3DC(アルティメットヒッツ)を購入したら説明書がない!【中古ゲーム】 | ひきこもりの生きる道
PS2のスターオーシャン3ディレクターズカット(アルティメットヒッツ)を中古で購入したら、欠品表記なしなのに説明書がなかった話とその原因を探る話を書いています。スターオーシャン3DCは実は説明書が外付けの特殊仕様です。
ゲームのデータ容量に差はある?
ゲームのデータ容量はPS2版の方がディスク2枚で計8.72GBで多い!
PS2版はディスク2枚とも4.36GBで計8.72GBで、PS4版のダウンロードしたゲームデータは8.441GBだったので、PS2版の方がほんの少しデータ容量が大きかった。
PS4版はPS2版をエミュレーターで動かしているだけなので、全く同じ容量かと思っていただけに意外な結果だった。もしかしたら、PS4版はPS2版のディスク2枚組にすることで発生していた重複データ削っているから少し容量が少ないのかも?
静かに遊べるのはどっち?
僕のプレイ環境(PS2はSCPH-30000、PS4はCUH-2000A)の場合はPS4の方が圧倒的に静か!
PS2はディスクの読み込み音と冷却ファンの音、PS4はHDDの回転音と冷却ファンの音がするけれど、PS2はファンの音が「ブオー」とかなりうるさいのに対して、PS4はファンが回っているはずなのにすごく静か。おかげでゲームの音楽がよく聴こえる。
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ファンの音が静かな方がストレスが少ない |
スターオーシャン3DCはPS4の性能をあまり使わないからファンが静かなのかな?
PS2でもSCPH-50000以降の型番はファンが静音化されているので、PS4と同等かそれ以上に静かに遊べる可能性はあるけれど。
セーブデータに関することの違いは?
PS2版はセーブするのに専用メモリーカードが必要だけど、PS4版は内蔵HDDにセーブするので何もいらない!
これは単純にPS2とPS4のゲームデータをセーブするのに外部ストレージに保存するか、内蔵ストレージに保存するかという仕様の違い。
でも、仮にスターオーシャン3DCを遊ぶためにPS2かPS4を購入するとしたら、PS4は本体一式(コントローラーなど含む)だけで済むのに、PS2は本体一式の他にメモリーカードも必要となるので、この差は大きいと思う。
ちなみにPS4版はPS2版をエミュレーションで動かしているだけなので、セーブ&ロード時にメモリーカード(8M)という表記がそのまま出てくる。(実際はHDDに保存されている)
ロード&セーブの速度は少しPS4版の方が速い気もするけど、差を感じるほど変わらない。
ただし、PS2版はバトルコレクション(戦闘に特化したトロフィーみたいなもの)のデータを自動で読み込んでくれるのに対して、PS4版は毎回ゲーム再開する時(セーブデータをロード時)にバトルコレクションのデータのロードも求められるのが煩わしいと思った。
画質が良いのはどっち?
出力解像度で比較すると、PS4版はPS2版より約6倍画質が良くてキレイ!
静止画の画素数比較
PS2版
720x480(480p)=345,600(約34万画素)
PS4版
1920x1080(1080p)=2,073,600(約200万画素)
PS2版はPS2のゲームでは珍しく最大480pという高画質に対応していたけれど、出力解像度は720x480なので今の液晶テレビに映すと粗くて見えてしまう。一方でPS4版は最大1080p(1920x1080)に対応しているので、格段にキレイに見える。
ただし、PS4版はあくまでPS2版のグラフィックをそのまま1080pにしたものなので、最初から1080pで作られたゲームほどキレイには見えないし、PS2版をより鮮明にクッキリさせたものでしかない。
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PS4版は同じグラフィックが滑らかに見える |
だから個人的には、PS2版をD端子やコンポーネント接続で480p出力したものとPS4版を交互に遊んでいると、PS4版の方がキレイで滑らかなのは間違いないけれど、PS2版を遊べなくなるほど映像が荒いとは感じなかった。おそらく大画面のテレビで比較すればより差を感じやすいだろうけど。
ちなみにPS2版をPS2本体に付属している赤白黄のコンポジット(RCA)ケーブルで接続した場合は、出力解像度の問題以前に映像が粗くてボケボケになるので、PS4版との差は一目瞭然にわかりやすい。
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静止画で見ても明らかにボケていて粗い... |
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コンポジットケーブルで接続して遊ぶならPS2版はオススメしない |
Youtubeで「スターオーシャン3 ps4 ps2」で検索すると、PS2版とPS4版の画質比較の動画があるので、それを見ると画質の違いがよりわかりやすい。
大きな画面で遊べるのはどっち?
両方とも16:9の画面比率に対応しているけど、全画面に表示して遊べるのはPS4版だけ!
PS2版は画面比率を16:9に設定しても、今の液晶テレビ(画面解像度1920x1080や1366x768)では全画面に表示できずに8割ぐらいの大きさで周りに黒枠ができてしまう。(PS2の仕様?)
それに対してPS4版は16:9に設定すると全画面に表示されるので、より大きい画面で遊ぶことができる。
ちなみにPS4版も画面比率4:3に設定することもできるので、2004年当時にPS2版をブラウン管で遊んでいた人は高画質で当時の懐かしい画面比率で遊ぶことも可能。
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4:3の画面比率にして遊べるのは嬉しい |
音が良いのはどっち?
対応している環境があれば、ドルビープロロジックIIに対応しているPS2版の方が音が良い!
このゲームは「ドルビーサラウンドプロロジックII」に対応しています。"PlayStation 2"のAV MULTI OUT(AVマルチアウト出力)端子・DIGITAL OUT(OPTICAL)(光デジタル出力)端子のどちらかを「ドルビープロロジックII」または「ドルビープロロジック」デコーダ内臓AVアンプに接続し、「ドルビープロロジックII」を選択するとサラウンド音響でゲームを楽しむことができます。また「ドルビーサラウンドプロロジックII」音声はモノラルやステレオとの互換性がありますので、プロロジックII機能をお持ちでない方も安心してお楽しみいただけます。引用元:「スターオーシャン3DC 取扱説明書8ページ」
PS2版のスターオーシャン3DCはドルビープロロジックIIという対応機器に接続した時だけサラウンド音声(いわゆる5.1chなどの多方向から音が出る)になる技術に対応していた。
[Playstation®4]Dolby® Prologic IIを選択してもサラウンドで音声出力がされません。本作はソニー・インタラクティブエンタテインメント様のHDエミュレーター技術によって制作されており、仕様上、Dolby® Prologic IIには対応していません。ゲーム中のモード選択画面で選べないモードがあります。引用元:スクウェア・エニックスサポートセンター「スターオーシャン3 Till The End of Time よくあるご質問」
一方でPS4版はスクエニサポートセンターによるとドルビープロロジックIIに非対応なので、対応機器に接続してもサラウンド音声にはならない。
PS4でPS2版を動かしているエミュレーターの仕様の問題だから仕方がないけど、2004年当時より今の方がサラウンド環境を持っている人が多いだろうから、非対応は残念。
ちなみに液晶テレビのスピーカー(ステレオ環境)で音声を聴く場合はPS2版もPS4版もステレオ音声になるので、差はない。
ロードが速いのはどっち?
両方ともロード時間は大差ない気がする
PS2版はDVD-ROMからデータを読み込んで遊ぶ、PS4版はHDDにインストールして遊ぶということを考えると、どうしてもPS4版の方がロードが速いような気がするけど、交互に遊んでいると大きな差は感じない。
それはなぜだろうか?と考えると、PS4版がエミュレーターでPS2版を再現しているから、同じようなロード時間になっているのかもしれないし、PS2版は元から開発元のトライエースがこだわってロード時間を感じさせない作りだったというのもある。
ちなみにPS2版はPS2用HDD(BB
Unit)のキャッシュのインストールに対応していたので、PS2用HDDを使って遊んだ場合はもっとロードが速くなったりするんだろうか...?
PS4版のその他の気になるポイント
ここではPS4版スターオーシャン3DCの独自の要素や変更点などの気になるポイントをまとめてみました。
PS2版の攻略本がそのまま使える
PS4版スターオーシャン3DCはPS2版とゲーム内容が同じなので、2004年当時に発売されたPS2版の攻略本も当然そのまま使える。
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個人的にはファイナルガイドがオススメ |
追加要素がない純粋な移植のゲームは寂しくもあるけど、昔の攻略本がそのまま使えるのは嬉しいポイント。
スターオーシャン3DCは攻略データがあった方がより楽しいゲームだから、持っていない人もPS4版をきっかけで購入してみるのもありかも。
当時の攻略本はどれも絶版なので、ファイナルガイドの場合は中古で500円~1,000円ぐらい(ブックオフでは220円で見た)で購入できます。
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中古だとメーカーや出版社の利益にならないから、電子版のみでいいから復刻版を出してくれればいいのになぁ。
PS4版にしかない要素「トロフィーとリモートプレイ」
PS2版にはないPS4版スターオーシャン3DCにしかない機能「トロフィーとリモートプレイ」。
これは単純にPS4の標準の機能だけど、PSのトロフィーを集めていたり、PS4のゲームをPCやスマホやPSVitaで遊ぶという人には良いアピールポイント。
僕はトロフィーはあってもなくてもいいかという感じだけど、リモートプレイをPSVitaで試してみたら「あのスターオーシャン3が携帯機で遊べるなんて!」というPS2版のリアルタイム世代だからこその感動が味わえた。
さらにSHAREボタンを押せば、シェア(スクリーンショットを撮ったり、ゲームプレイを録画したり、配信(いわゆるゲーム実況))というこちらもPS4でお馴染みの機能も使うことができる。
PS4版はPS5でも遊ぶことができる
PS5でもPS4のゲームも遊ぶことができるので、当然PS4版スターオーシャン3DCをPS5で遊ぶことができる。最新ハードでも元がPS2のゲームが遊べるのはありがたい。
今の時代はゲームをマルチ展開して色んな人に触れてもらった方が良いから、スターオーシャン3DCもSwitchやXboxやSteam(PC)でも発売して欲しいけど、PS4版が移植ではなくてPS2版をエミュレーターで動かしているだけだから、他の機種で発売するのは難しいのだろうか...。
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1作目はSwitchでも発売されているのにね |
テーマソングはPS2版当時のまま
僕はまだPS4版を最後まで遊んでいないけれど、ゲーム開始直後にチラッと流れるテーマソングのMISIAの「飛び方を忘れた小さな鳥」がそのまま使われていた。
つまりテーマソングの変更やカットはなしで、エンディングでも変わらず「飛び方を忘れた小さな鳥」が流れると思われる。
ゲームは内容がそのままで移植されても権利関係で、テーマソングが変わることは珍しくないから変わらなくて良かったなぁとホッとした。ちなみに当時CM(無印3のCM)でも使われていた曲だった。
Youtubeで「スターオーシャン3 CM」で検索すると、当時のCMを見ることができます。僕は記憶になかったけど、ディレクターズカットのCMも流れていたらしい。
竜骨笛を使うダンジョンでの操作変更
PS4版スターオーシャン3DCでは、中盤で登場するダンジョンの「バール遺跡とバール山脈」でPS2版と一部操作が異なるようです。
[Playstation®4]竜骨笛の操作方法を教えてください。竜骨笛は×ボタンで吹く事ができます。また、L2ボタンでメロディーを変える事ができます。※本仕様はPlaystation®2版から操作方法が変更しております。×ボタンの強弱ではメロディーの変更は行えません。※Playstation®Vitaのリモートプレイではメロディーの変更は行えません。引用元:スクウェア・エニックスサポートセンター「スターオーシャン3 Till The End of Time よくあるご質問」
つまり、PS2版ではXボタンの強弱だけで竜骨笛のメロディーを変えていたのが、PS4版ではL2ボタンを同時に押すことで竜骨笛のメロディーが変わる仕様に変更になった。(PSVitaでのリモートプレイ時にはメロディーの変更ができない)
DUALSHOCK 2は、PlayStation 2に標準で付属する専用コントローラ。重さは172g。メーカー希望小売価格は2800円(税抜)。形状やほぼすべての機能はDUALSHOCKと変わりないが、STARTボタンとSELECTボタン以外のボタンには押したときの圧力による256段階のアナログ判定がされている。この機能を使用するかどうかに関わらず、DUALSHOCK 2専用PS2ソフトはかなり多い。「DUALSHOCK 2」『ウィキペディア フリー百科事典日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)アクセス日時:2024年5月15日 25:40(日本時間)
なぜ操作方法が変更になったかというと、PS2のコントローラーのデュアルショック2とPS4のコントローラーのデュアルショック4の仕様が違うため。
デュアルショック2は一部のボタンを除いて、ボタンを押したときの圧力(強弱)による256段階の細かいアナログ判定が搭載されていて、それが竜骨笛の操作に活用されていた。
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デュアルショック2のボタンのアナログ入力はあまり知られてなさそう... |
でも、デュアルショック4にはボタンのアナログ判定がないために操作方法を変更するしかなかったのだと思う。
僕はPS4版をまだバール山脈・バール遺跡まで進めていないからわからないけど、ゲーム中の説明もL2ボタン使用することに変更されているのだろうか?
ディスクを入れ替える複数のディスクが収録されているゲームでは、ディスクを仮想で入れ替える場合があります。画面にディスクの入れ替えの案内が表示されたら、クイックメニューから[ディスクを入れ替える]を選びます。引用元:PlayStation®4 ユーザーズガイド「PlayStation®2規格ソフトウェアで遊ぶ」
「ディスクを仮想で入れ替える」という言葉がおかしく感じるけれど、PS4版はPS2版をエミュレーターでそのまま動かしているので、ディスク入れ替えの仕様もそのままということなのかな。
僕はPS4版をまだディスクを入れ替えるタイミングまで進めていないけれど、PS2版と全く同じ案内が出るだけなのか、PS4版用の案内が出るのか、どっちなんだろうか...?
PS2版の仕様を知らない人がいきなり「ディスクを入れ替えてください」と言われても混乱する気もするのだけど、どうなんでしょうか。
まとめ
今回はスターオーシャン3DCのPS2版とPS4版を比較してみましたが、ドルビープロロジックIIに関することや一部操作方法の変更など、思った以上に細かい違いがあることに驚きました。
両者の違いから、あくまでオリジナルはPS2版で、PS4版は画質はフルHDになっているもののあくまでエミュレーターで動かしているものということがわかります。
以下にPS2版とPS4版がオススメな人をそれぞれ簡単にまとめてみました。
PS2版がオススメな人
・PS2本体を持っている
・ゲーム内容が同じならば画質が粗くても気にしない
・中古ゲームでもOK
・安く遊びたい
・パッケージ版が好き
PS4版がオススメな人
・PS4やPS5で遊びたい
・少しでも高画質で遊びたい
・ダウンロード版のみでもOK
・トロフィーを集めている
・リモートプレイで遊びたい
・旧作もメーカーの利益になって欲しい
個人的には交互に遊んでいて、ゲーム内容が同じなのでどちらでもいい!と思ったのですが、PS4版の方が高画質、スターオーシャンシリーズをPS4とPS5で全6作遊べる、という2つ理由からほとんどの人にとってはPS4版を選んだほうがメリットがあると思います。
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今回も最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!